2016.10.17 Mon.

昨夜、交際相手と同級生のmが駅前で飲んでいるというので、「(お弁当つくっちゃったから)今夜はぜったいに自分の部屋に帰るからね!」と念押しして向かったくらいだったのに、今朝お弁当を部屋に忘れて出勤した。むしろ、夕飯の材料を買おうと駅ビルのスーパーに立ち寄るまで、お弁当を作ったことを思い出さなかった。今日の昼休みはムカついて、ムカついて、一人でドトールのミラノサンドを食べてタバコをズバズバ吸っていた。

自分はタバコがなくても無くても生きてゆける、とずっと思っていたのに、さいきんはタバコがないと生活ができない。ムカつく。タバコを吸う。眠たい。タバコを吸う。一仕事終えた。タバコを吸う。緊張する。タバコを吸う。いい季節だ。タバコを吸う。切り替えたい。タバコを吸う。ババアがうるさい。タバコを吸う。

お酒よりも時と場合を選ばずに摂取できるから便利だし、タチが悪い。酒を飲まなくなった分が、タバコに行っている気もする。

母校の人間や、音楽周りのひとに会うと、そのあと仕事に出た時に落ち込んでしまう。考え方の落差が激しすぎる。自分の周りにいるひとたちは、物事ははっきりと言うし、そうでなければ言わない。はっきりしている。遠回しに言うとしても、わたしにわかる文法で成り立っているというか…。うちの係長(女性)と、隣の席のオバサンの遠回しな物言いは、わたしには、何が言いたくてなんのためにその話をしているのかまったくわからない話法なので、この2年近くずっと噛み合わないし戸惑い続けている。

隣の席のオバサンは機嫌のいいときは普通にいい人なのだけれど、コミュニケーションがかみ合わないのと、ストレスがたまってきたり生理が近くなると物言いに悪意がこもるときがあって、それが笑顔でイヤミを言ってきたりするので恐ろしい。遠回しな笑顔のイヤミには、気がついてないふりか、笑顔でやわらかく(でも、被害者ぶらず)謝るかしかない。特に後者は高度な技術が要る。あちらがトゲトゲしくない言い方で伝えているのに下手にハッキリ謝ったりすると、こちらが「被害者感情をむき出しにして相手の立場を追い込もうとしている」と思われかねないからだ。ちゃんと「ここを直してほしい!」「私が依頼しなくても、しっかりメールを読んで、言わないでも対応しておいてほしかった!」などと具体的に改善点を言ってもらえるなら、わたしもそこを改善することができるし、しっかり謝罪もできる。いつもずっとモヤモヤ、イライラしたままだ。そこを曖昧に言うのは、そんな風に「指導」するには曖昧で厚かましい希望をしていたけど、「自分は不利益を被った」という気持ちが強いからだろう。

ちゃんと対応がその場で終わり、誰も損などしていないし、大きな不利益も生じていないのに、「私の期待を裏切った」「あなたの能力が低いから私は苦労している」というようなニュアンスで、「ん〜、○○さんには、ちゃんと伝えないとわからなかったってことなんだね!ちゃんと頼まなくてごめんね!ほら、このメールをみても書いてあるしわかってるかと思ったんだけど!」と2回繰り返して言われた時に、本当に腹が立って、「わたしがメールをきちんと読んで理解せずすみませんでした。対応が無事に済んでよかったですが、わたしがうっかりしていてご迷惑をかけてすみません。だから○○さんがいちいちメールを確認して、気に病む必要はありませんよ!」と言ってトイレに立った。今までで一番うまく反撃したけれど、この人の口ぶりが感染るようでいやだった。

イヤミのタチが悪いところは謝れないところだ。人の心に根を下ろして呪いになる感じ。こんなオバサンにはなりたくないな。イヤミを言うけど、お土産を配ってきたり、アメ食べる?とのど飴を渡してきたり、マニキュア素敵ですねと褒めると貸すよ!といってきたり、旅行の写真を解説つきでずっと見せてきたりする、仲良くしたいような行動をとるのも、よくわかりません。仲良くしたいのか、したくないのかわからない。情緒が不安定なんだなと思う。自分もこうなってしまうのではないか、という恐れがわたしを毎日おびやかしている。

仕事と個人的な仲の良さは別だ。昔のアルバイト先で仕事中すごく仲が良くて仕事ぶりを尊敬していたsさんなんか、未だに尊敬しているし大好きだけれど、隣駅に住んでいるというのに個人的な付き合いはほとんどない。一度飲みにいったけど話すことは特になかった。

「もういい!仕事辞める!」という気持ちが肩甲骨のあたりにわだかまって肩こりをした。お昼休みは一緒の昼食を嘘の理由で断ってドトールにゆき、タバコをがばがば吸った。こういう時に短時間で吸えるので、アメスピからマルボロのウルトラメンソールに銘柄を戻した。自分がタバコくさいとしても、わたしにはもうわからないくらいタバコを吸っている。ドトールでミラノサンドを食べた時も昨日つくったお弁当のことは思い出さなかった。

ただ、漢方薬で気持ちが安定してきているおかげなのか、帰ってきてからも長くはその気持ちを引きずらずに済んだ。テキパキ動けるし、机に向かってこうして文章を書いたり本を読んだりすることも、少しずつできるようになってきた。

今日も、一瞬頭に血が上って、今すぐ辞めたい!と思ったが、気持ちが落ち着いてから、戦略的に仕事を辞めよう、資金繰りや生活の見通しを立てよう、と前向きに考えることができた。

すこしずつだけれど、よくなっているのだと思う。

まずは職場の机を片付けて、万が一自分が突然もう二度と出勤したくなくなっても、だれかがいつでも代理で処分したり、他の記録用書類に収納したりできるように、整理整頓することから始めようと思った。明日はそれの第一歩として、早起きして早く家を出ようと携帯のアラームを早めた。