2016.12.10 Sat.

昨日は、疲れながらも楽しい一日だった。

幹事的なことや、音頭を取るのが苦手な自分がセッティングした忘年会だったが、奇跡的にみんな集まった。とはいえ、店のセレクトや婚約した人へのサプライズの手配は友人の一人がアドバイスという形でほとんど助けてくれて、自分がしたのは店への連絡と日程の調整くらいだ。自分はイベントをやったりしていて、人を動かすのが得意といって就活してたが、正直いまの仕事していても思うのは、自分は人と関わるのが無理だし、人を動かすなんてもっと無理、人に指示を出すのも会話をするのも無理、自分の認識はずれていたなあと思う。無理、というと諦めになるからよくないな、困難さが大きいし工夫が必要だ。イベントを上手くやれてたのは、ライブハウス通いでバンドマンとライブハウスのスタッフに顔がきいただけだ。

とにかく、こういう飲み会の幹事みたいなことをしたのは初めてだったが、お陰でうまく集まれて良かった。自分が幹事をすると、いつも人に合わせると予定が合わなくて参加できないところを、自分の都合に合わせられるからいいな。

いつも数時間単位で遅刻する子が時間通り到着し、長時間労働に心病む2人も9時には到着した。5年ぶりに会った子もいた。

5年ぶりに会った子は、不幸な恋へ半歩踏み出しているという話で、みんなでやいのやいの言った。隣に座って、ウーン…と言いながら、彼女はまるで自然に全身の力で寄りかかってきて、その小さい丸い肩が妙にあたたかく、変な気持ちになった。この子のこういう所が無意識に蠱惑的で、きっと付け入りやすさなんだよなあ、と思った。

彼女は小柄で、女性としては発育が早く、クラスで一番最初にワイヤー入りの大人のような下着をつけてきてびっくりした。小学生のときはわたしのことを妙に好いてくれていた記憶がある。なんだか変な気持ちになった。

元ヲタク女の集まりは、アセクシャル傾向のある子とバイセクシャルが多い。周囲に影響を受けて、自分も女の子もイケるかと思った時があったが、2度ほど試して女の子はどうしても気持ち悪くて無理だった。女性というものに畏れがある。強いていえば自分はゲイだと思う。男性が好きで、記号としての女性に憧れ続けているというか。

母校のひとたちはみんな気が狂っているが、その中でもマイノリティとして過ごしてきたメンヘラ傾向のあるヲタク女たちはより一層気が狂っている。思春期は手首切ったり食事を吐いたりして合間に同人を書いていた子たちが、血反吐吐いて真っ当な大人になって働いたり結婚したりしたことに感極まって二次会のカラオケで誰がなんの曲を歌っても泣いた。酒を飲んだのは久々だった。

友人の一人が、ひとりの部屋に帰るのは寂しいと言っていた。それをきいて、帰ったら同居人がいるのは嬉しいことだと思った。そういう気分もいつまで自覚できるのだろう。

珍しく最後まで楽しく話せて本当に良かった。話しすぎて後悔することが多い。弾みがついて、年末にかけてたくさん遊ぶ元気が出た。でも、今日の仕事はぼんやりして使い物にならなかった。