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2017.02.16 THU 母とサプリメント

冬はボディクリームが欠かせない。アトピーだったわたしは今も肌が乾燥しがちで、荒れやすい。小さい頃は、風呂上がりに母が必ずカモミールの絵が描いてあるクリームを塗ってくれた。
母はわたしに色々な物を「体にいいから」と塗ったり食べさせたりした。母自身も、海外製のプロテインを飲んだり、特徴的なマークのサプリメントを飲んだりしていた。
大人になってから知ったことだが、母が飲んでいたサプリはどうもややカルトじみたものだったようだ。
18才の誕生日に、わたしは名前を変えられた。占い師にあなたのことを相談したら、字画が悪いと言われたから、表記をひらがなで書くように、と、言われた。
衝撃的だった。母が占いを信じることも、私に相談もなく突然決定事項として言い渡してきたことも、母が当時のわたしの荒れた生活にそこまで悩んでいたことも。

絶対に本人は認めないけれど、母はどうも精神的に弱い部分があるようだ。いつも、ここではない未来を恐れて備えすぎたり、過去を後悔して呪ったりして、すぐ何かに頼ろうとする。問題を抱えているいま現在には向き合わずに、だ。
さいきん、発達障害向けのカルトじみた怪しいサプリ商売が盛り上がっているらしい。それも、発達障害を抱える子供の保護者向けの商売だそうだ。
それをきいたとき思わず母のことを連想した。わたしがもし子供の頃に発達障害と診断を受けていたら、母は確実にそういったものに頼っただろう。わたしに相談も説明もせずに。
最近の母のブームは、水素水と塗るコンドロイチンだ。わたしにもミドリムシサプリメントをくれたことがあったし、実家に帰ったときには水素水の風呂に入れられそうになった。身体に悪影響がなく、経済を圧迫しない限りはそんな怪しい代替医療にもわたしは口出ししない。
ふと気がつくと、「これが身体にいいから」「こうすると健康になるから」と、同居人に言っている自分がいる。なんとなく、神社だってよく参拝して同居人の出世を見守ってくれるようお願いしている。
このままいくと、自分も20年後には謎のサプリや神様を頼っていそうだ。