17/06/14 Wed.-2

当たり前の人生をする

どうも母のことを書くと突然血が沸き立ち逆上してしまう。
そして今の生活を感謝する感じになる。いや良いことだがあまりやりたくないなと思った。
今の同居人との生活、人生の方が当たり前になって、あまりこういう感じ方をしなくなるのが最終目標です。

トイレの電気と女(関口良雄『昔日の客』夏葉社)

関口良雄『昔日の客』という本をを読んでいる。古書店を営んでいたひとのエッセイだ。
昔日の客:Amazon.co.jp:本
リンク、うまくはれているだろうか?
厠に入っている最中「もったいない」と妻が電気を消すので、離縁を考えるほど怒ってしまった、という話がでてきた。
実家でも似たようなことがあった。
入っている最中に電気を消されることはさすがになかったけれど、母は「もったいないから」といって電気をつけずにトイレに入っていて、わたしはなにがもったいないかと奇妙に思っていた。
なのに気がつけば、いつの間にかわたしも電気をつけずにトイレに入るようになった。
女は、トイレの電気をもったいないと思ってしまう生き物なのだろうか。
わたしの場合はもったいないから、というより、特に必要ないから、というのが正しいかもしれない。
今の家のトイレは廊下から灯りが入って、夜でも明るさは十分足りている。
逆に男性は「的を狙って撃つ」必要があるから、電気を絶対と思うのかもしれない。
あまりに面白いので、毎日1章ずつ読んでいるが、厠の話は冒頭1ページだけ読んで、あとは明日にとっておく。

若草色の布張りの表紙で、その装丁からてっきり古い書籍だと思っていたら、一度絶版になったものを2010年に復刊したものらしい。
夏葉社という出版社の名前と、褪せたような鮮やかなような若草色のとりあわせが良い。