煙草

なんだか煙草が不味い。
この一箱を2週間ぐらいかけて吸っているからだと思う。
機会がなければ、別に吸わない、という距離感のまま、なんとなく何年も煙草を吸う習慣は続いている。
喫茶店や飲み屋、音楽のイベントに行けば1箱でもすぐに吸い尽くしてしまう。
夏の夜に涼しい風を嗅ぎながら、冬の朝にキリキリ冷たい空気を吸い込みながら火を点けるのが好きだ。
年に一度か二度会っては、何時間も喋り通してしまう友達によく似てる。その少しの間だけ、自分が口下手なことから逃れられる。いい景色がより良く見える。火が燃え尽きたらその場を立ち去る言い訳になる。
大学生の時、喫煙所に溜まるのが好きだった。通っていた学校にはいくつも喫煙所があって、なんとなく時間と曜日で顔ぶれが決まっていて、そこでゆるく顔を合わせる感じが好きだった。
いつも寝てしまう社会学の講義で、コミュニティについてレポートを書く時、地域や家族でも、会社や学校でもないゆるい繋がりがあるといい、喫煙でのコミュニケーションはそのゆるさがある、みたいなものを書いたことがあった。
やっぱりそういうことをやりたいなあと思う。ゆるい場を作りたい。
昔からイベントとか企画とかやってみてたけど、またやってもいいかもしれない。