日々のメモ

婚約した頃に夫は退職し、独立した。フリーのミュージシャンとしてやっていくためだ。それまで働いていた会社も音楽を作る会社だったが、副業は禁止されていた。
私たちは、各々仕事を辞める前提で同居を始めた。一緒に暮らし始めて半年で、相手の親に後押しされて結婚が決まった。正直言ってプロポーズはお父さんからの「君たち、結婚するんですかね?もし良ければ…」のひとこと、婚約指輪も結納もなし、結婚指輪づくりはわたしが手配し、結婚式も前面にわたしの希望を通した。
新しい仕事では夫を扶養に入れた。「え?扶養に『入る』ではなく?」と何度か確認された。大したこととは思ってなかったつもりが、これがかなりこたえた。
わたしは精神・脳分泌系のアレの疑いがあり公的な補助金を受けて心療内科に通院をつづけている。会社にはクローズドだが、メンヘラなのはバレているだろう。
わたしは、少し疲れた。新しい仕事は前より楽しい。だけれど、いつまでたっても私はダメみたいだ。そもそも、フルタイム仕事ができる体力がない。みんなそうなのだろうか。ぐったりと疲れて人生が擦り切れている。というかカロリーをまともに摂取すること時間とお金を持つことができずガリガリに痩せてきた。
今日、H&Mに久々に行って、久々に片っ端からスカートを試着したら、以前から履いていた「40」でも「38」でもなく、「36」サイズがちょうどよかった。びっくりだ。
わたしは、夫を扶養に入れるなんてなんてことないことだと思ってきた。だけれど、自分の中で意外と「やっぱり養われたい・リードされたい」という気持ちがしつこい。執念深い。
職場の周りに山ほどあるVANDOME AOYAMAやカルティエティファニー、貴金属の店で指輪を選んだらしい恋人たちをみるとき、さみしくなる時がある。
綺麗な指輪をもらったりしてみたかった、と思っている自分の俗さで自分のことが嫌いになる。
仕事も失敗が多い。軽んじられている。誰かに抱きしめて全て受け入れられてしばらく眠りたい、女としてみられて嘘くさい優しい言葉をかけられたい。
今のわたしの見た目も中身も嫌いだ。しばらく家にいたい。しばらく1人でいたい。夫はわたしに理解がありとても優しい、それでもやりきれない。
とても書けないことがいくつかある。いくつかある。