2016.10.13 Thu. ジンジャー石鹸の匂い

「何をしようか、どこにゆこうかとオロオロしているうちに終わってしまう日」だった。

異様に眠くて、夕方4時まで寝てしまった。眠たいと思う時にすきなだけ眠れるのは幸せなのに、損した気持ちになってしまう。

吉祥寺へでかけて、フライングタイガーで鉄製のマグネット付きのバスケットを買った。壁に貼り付けて、ついつい弄ってしまうiphone置き場とするためだ。冬用のブーツを下ろしたらくつずれしてしまったので、ダイヤ街のOSドラッグで絆創膏を買った。職場の吉祥寺在住の先輩に、吉祥寺で一番安い薬局は結局どれなんですか、ときいたら、イチオシでここを教えてくれた。なんとなく怪しいので入ったことがなかったけれど、OSドラッグはいろいろなものが安いだけでなく、買い物すると試供品のビタミン剤とか化粧水とかオマケをちょっとくれるところが好きだ。OSドラッグ渋谷店はそういうサービスはなかった。

今回オマケでもらったのは、韓国製のハーブ石鹸の試供品だった。この試供品がすさまじい匂いがしていて、ビニール袋の中からずっと匂い続けてくる上、匂いの種類が、わたしの嫌いなジンジャー石鹸の匂いと同じで辟易した。うちの父が深夜に下血を吹き出しながら玄関で倒れ、そのとき玄関に置いてあったのがジンジャー石鹸で、父の下血の壮絶な匂いと血の撒き散らされた現場、そしてそれをひとり、救急車に乗って両親がいった後に片付けていた自分の心細い気持ちが全部ジンジャー石鹸の匂いに結びついてしまっている。ゴミ箱を探したがみつからず、仕方なく吉祥寺アトレの花火の広場で荷物を整理するふりをしてそっと椅子の下に落として置いてきた。

このあいだのプチ帰省でわかったことだが、父は流行歌は全部EXILEJ soul brothersが歌っているものと思っているみたいだ。「あの、『君の名は。』?の?ぜんぜんぜんせからーって!じぇーそーるぶらざーすが歌ってるやつ?いい歌だよな」と言ってた。