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2017.3.18 Sat. 目を閉じるとみえるもの

時々、目を閉じると恐ろしいものがみえてしまうときがある。眠りたくて眠りたくて仕方がないのに、目蓋を閉じると、顔がぐちゃぐちゃに捻じ曲がった女のひとや、グロテスクな何かや、死体、そういう目を背けたくなるような何かがみえてしまうときがある。

起きてからはそれがどんなだったかは思い出せない。目を閉じると現れて、開けば元の部屋だ。そう頻繁ではないけれど、そう珍しいことでもない。脳のなかの微弱な電流でできているというわたしの意識が、なにかの加減でそういうチャンネルに合うタイミングがあるんだろう。

無理に目をつぶって眠ってしまえば大丈夫なのだけど、目をつぶり続けるのはちょっと怖い、というか苦しい。自分がそちらの世界に行ってしまうんじゃないかと思う。それで、ひとと繋がりたくて携帯電話を見てしまう。チューニングが「そのチャンネル」を外れるまで。

昨日もそんな夜だったけれど、目をつぶっておどろおどろしい幻覚のひとたちをみて脂汗をかいてると、遠くから地響きのようなイビキが聞こえてきていて、耳栓越しにYのイビキが聞こえていることで、わたしは確かに現実と繋がっていると思いながら眠った。イビキがうるさいことには変わりないけど。

お母さんの鼓動を聴く胎内の赤ちゃんみたいだな、と、書きながら思った。